大学との提携 先日、JEGSの海外の求人をご覧になられた日本の某H大学のご担当者より、「当大学で幼稚園教諭とかの資格を取って卒業した学生を、海外の幼稚園で就職させるようなルートはできないか?」といった問い合わせを受けました。

対象学生は、H大学で幼児教育などを専攻した、(日本人ではなく)タイとかベトナムなどの留学生とのことです。

結論としては、(その受入れ先の幼稚園や学校次第ですが)そうしたルート構築は不可能ではないかと存じます。

海外の幼稚園や日本語学校など・・・特に日系の学園などは、1クラスに「日本人の教員」と「現地国籍の教員」が配置され、2人1組になってペアで教えているケースが多々あります。

その「現地国籍の教員」のほうの枠に、日本の大学で学んだ留学生をあてがうようなイメージで、各雇用先に大学からアプローチすれば可能性はあります。

※求人を掲載している海外の幼稚園の一例:http://http://www.jegsi.com/tag/幼児教育

例えば、タイの日系幼稚園には、タイ国籍の留学生を、ベトナムの学園にはベトナム国籍の留学生を、卒業後、Uターン就職させるようなルート構築は、現地の受け入れ先と輩出する大学両者ともにWin-Winの関係となりえます。

日本の文化や教育のこともそれなりに習得し、尚かつ母国ゆえに現地のことも熟知したハイブリッドな教員は、現地でも重宝するからです。ましてや元々現地国籍ですから、雇用先がわざわざビザを発給する面倒な手続きをする必要もないありがたい存在です。

特にベトナムなどでは、日本の企業進出が進むにつれ、日系の幼稚園や日本語教育機関が増加の一途ですから、受入れ先候補は今後も増えることでしょう。

ただ問題としては、

  1. 日本の大学で取得した資格が、その国で就業基準に合っているのか
    例えば、現地国籍の者が就労する場合、現地の大学で教職課程等と専攻していなければならないなど、国によって独自基準が設けられ、日本の資格は通用しない場合があります。
  2. 有限で回転率が悪い
    日系の学校や園が今後も増えるとしても、数には限りがあり、また一度採用すると数年単位で勤めることが予想されますので、回転率は良いとは言えない点と、もしその輩出される留学生の数のほうが多くなりすぎると、供給が需要を超え、安定的な就業先確保は難しくなることも予想されます。

といった2点が案じられるところですが、逆に言えば、これらの課題をクリアしていけば、卒業後の進路も確保されるわけですから、日本の大学で留学して資格を取得することの付加価値も上がることは間違いないでしょう。

日本の大学も、日本の少子高齢化で、日本人学生だけではやっていけなくなっていることをひしひしと感じさせられた一件でもありました。