7ab033ee.jpg私立小学校で活躍中のMさんの日本語教師アシスタント派遣開始当初の一コマ。

ある朝突然現地サポートデスクに「もうイヤです。日本に帰っていいですか??」と泣きじゃくりながら電話をかけてきました。

つい最近活動を始めたばかりなのに、何事?と思い、詳しい話を聞いてみると「日本語の先生がちっとも指示をくれないんです。

だから何すればいいか分からない

今日教室行っても隅にある椅子にすわってただ授業見てるだけで。もう我慢できなくて、出てきちゃいました。私なんか必要じゃないと思うから、もう日本へ帰ります!」。

Mさん、泣きじゃくって、こちらの話しを聞くどころではないので、ひとまず「先生の机にメモを置いて今日は帰りなさい。」と指示。

その後昼休みを待って先生にコンタクト。

先生いわく「えっ、Mさんもっといろんなことしてみたかったの?なーんだ。もじもじしてるし、てっきり恥ずかしくってクラスの前なんかに立つのはいやだろうと思ったから、あえて強制しなかったんだよ。ちゃんと言ってくれればいいのに」

早速Mさんにお電話。

完全な誤解であること、先生とじっくり話してみることを伝えましたが、なんだかMさんまだ半信半疑。

でも翌日Mさん、勇気を出して先生と話し合いました。

その結果、誤解が解けてすべてが順調に運び始めました。今では先生に夕食に招待されたり、先生がお休みのときはしっかり代役を務めたりと大活躍。

このようなケースは実は研修を始めたばかりの日本語教師ボランティアの方によくあること。

以心伝心」を期待して、指示を待っているだけでは何も始まりません。

常に先生と「話し合い」を持つことがアシスタント教師生活成功の一つのカギといえるでしょう。

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