生徒と日本語教師の集い日本語教師海外派遣プログラムの運営で、オーストラリアの学校が日本語教師アシスタント・ボランティアを受け入れるかどうかを決める際、実は「ホストファミリーが見つけられるかどうか」ということが大きな鍵となることが多いのです。
それもそのはず、日本語教師アシスタント・ボランティアの方々のステイ先は学校が責任を持ってアレンジする、という条件で派遣が成立するわけですから、学校側としても必死でホストファミリーを探すことになるのです。

探し方としては大抵の場合、日本語教師海外派遣の申し込みをした段階で、校内ニュースやノーティスボード(掲示板)にホストファミリー募集の告知をするという方法のため、ステイ先の状況も様々です。

そこで今回のテーマ:
ステイ先が変わったり、変わらなかったりすると…』

「…ホームステイ先が生徒の家に変わったおかげで、いろいろな生徒と話せるようになりました。とても楽しいです。日本に行ったことのある家族で、話題にも困りません。たった2週間のステイっていうのが寂しくなってしまうくらいいいところです。他の人は通常どれくらいで次のところに移るのでしょうか?今まで移動が多く、慣れた頃にステイ先が変わるっていう感じです。今もう既に3つ先までステイ先が決まっています…。」(Kさん。サウス・オーストラリア州の私立校で活動中。)

…これは学校でホストを募集したところ、受入を希望するファミリーが多くひっぱりダコで、違う家を短期間で移動する、というパターンの例です。

また、一方で派遣されてからずっと同じファミリーで、そのファミリーの事情にまで詳しくなっている方の場合は、

「…ホストマザーが最近妊娠していることが発覚して、ファザーと2人、もうそのことで頭がいっぱいらしいです。以前のようにマザーと親密に交流できなくなったけど、彼らはその他にも新居とか新車とか色々考えることがあるらしいので、気を遣って2人とちょっとスペースを置くようになりました。」(Sさん。オーストラリア・クイーンズランド州の公立校で活動中。)
…という具合です。

ホームステイ先には「当りはずれ」があるとはよく言われることですが、オーストラリアの場合、日本語教師の方のステイ先は、基本的に学校の関係者となり、「ホストしたい」(日本語教師を受け入れたい)と名乗りをあげた家がほとんどで、好意で受け入れて頂いている家庭となります。

そのため、そのステイ先を「当り」ととるか「はずれ」ととるかは、ステイする日本語教師の方ご自身が、そのステイ先をどう見るか、またその家に何をどこまで期待するかということにもかかってくるでしょう。

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