毎年、たくさんの日本の若者たちが、カナダにワーキングホリデービザで渡航します。

毎年10月頃にワーキングホリデー(ワーホリ)ビザの定員がカナダ大使館より発表されるのですが、最近は定員5,000人で落ち着いているようです。一昨年はなんと定員に達してしまいました。

以前、カナダに住んでいた時、そんなワーホリで来る人々に、とあるパターンがあることに気がついたので、図解(下図)してみました。
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皆さん、

(1)4〜9月頃にまずバンクーバーに渡航。2,3ヶ月ほど語学学校に通学。

(2)9〜4月頃はバンフやウィスラーなどのスキーリゾートでアルバイト。

(3)4〜7月頃に冬の厳しさが終わったカナダ東部を少し旅して日本に帰国。

といった西→東へ西高東低の気圧配置(ワーホリ民族移動!?)が相場のようです。

カナダに住んでいた時は、これを「日本人ワーホリ難民の偏西風」なんて呼んでました。

個人差があるので何ともいえませんが、よく1年ワーホリでカナダに滞在したけど、英語力はあまり伸びなかった、という人には上のパターンで生活した人が多いようです。

なぜなら、最初に滞在したバンクーバーは、とても日本人が多く、日本人コミュニティがすでに完成しているため、バンクーバーではともすれば、英語なんて話すことなく生活することができるからです。

語学学校で英語上達を期待しても、まわりは英語を母語としないアジア系の生徒が多く、友達を作るにはよいのですが、結局、英語力はあまり向上しません。(それよりも中国語や韓国語の勉強の必要性を感じてしまうはず。)

語学学校の後はジャパレス(Japanese Restaurant)やスキーリゾート地で少しアルバイトして、最後にちょこっとだけ、一番カナダっぽい東部を旅行して日本に帰国。

このパターンだと以前、トロントに住んでいた私から見ると、とてももったいない気がします。

なぜなら、公用語がフランス語と英語のカナダでは、やはり一番カナダらしいのが、フランス語圏と英語圏がせめぎあっている東部だからです。

東部にももちろん日本人はたくさんいますが、それでもバンクーバーよりは少ないので、生活は少々大変かもしれませんが、「日本」から離れた生活ができますし、「カナダらしい」生活が送れます。

モントリオールの英語圏とフランス語圏が半々にせめぎあっている所など、いかにもカナダっぽくてお勧めです。

これからご出発する人は、このパターンをご参考に、あえて上の図とは逆パターンの「カナダ東部から滞在をスタート」にもぜひトライしてみてください。