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柔道のワールドカップ(W杯)がフランス・パリで先週末の土日に開かれました。

柔道と言えば日本、といった感じはしますが、実はフランスの柔道人口は日本の3倍ってご存知でしたか?

実は柔道(Le Judo;ル・ジュードー)はフランスではサッカーやテニスなどについで3番目に人気のスポーツ。柔道のTVゲームさえあり、フランスの国民的英雄の柔道家がそのゲームのボスキャラとして出てきたりもします。

フランスでは体育の選択科目として柔道を選べるようになっていて、約90%の小学生が柔道を選択しているそうです。地方に至るまで、だいたいどの町にも柔道場が整備されています。

なぜこれほどまでに柔道が浸透しているのでしょうか。
日本の柔道フランスのJUDO
「日本の柔道 フランスのJUDO」

それは柔道(Le Judo)の<礼儀><規律><尊敬>といった精神が、フランスでは子供の教育によいと考えられているからだそうです。これまでフランスでは希薄だった、<礼儀>を重んじて、他人を<尊敬>する精神が新鮮で、親が子供の教育の補足するものとして柔道は重宝されています。

「柔道を通じて人生を学ぶ」

そういった位置づけのようです。

最近の日本では、<礼儀><尊敬>といった念が薄れつつあるので、なんだか不思議な感じですね。

フランス人の柔道は、実際のところは、<技>よりも西欧社会にありがちな<体力>主義的・スポーツ主義的な側面がまだまだ強いようですが、すでにオリンピックやこうした国際大会で日本を破る、柔道大国にフランスはなりました。

フランスでは柔道用語はそれなりに市民権をすでに得ており、「一本」「技あり」「有効」「大外刈り」「始め!」などと言った日本語単語が街中で飛び交っています。正座をして、きちんと礼をする姿は、今の日本の風景には失われてしまったものを見るような感じがします。

フランスでの日本語教師の需要

Q. フランスでは柔道が盛んで、また日本文化に関心を持っているフランス人も多いと聞きました。ということはフランスで日本語教師になるのは簡単ではないでしょうか。実際、フランスでの日本語教師の需要やなる方法を教えてください。


A. 確かにフランスでは日本に関心を持つ人は多いですが、それが直接、日本語の需要、日本語教師の需要につながるわけではありません。こちら「フランスで日本語教師になるには?」にてフランスでの日本語教育事情と、フランスで日本語教師になる方法のヒントをあげていますが、正直、ビザと需要の関係でフランスで「日本語教師として就職」することは非常に困難です。

■但し、ビザの問題をクリアして(例えば、フランス人とご結婚されて現地に滞在されている日本人の主婦の方など)、そしてテンポラリーのパートタイム職でもよい、ということであれば、フランスでも日本語教師の職がないわけではありません。小規模・個人レベルで日本語教師をやっている人もいるようです。よって、フランスで受講できる日本語教師養成講座には、その需要を満たすため、フランスにお住まいの方からも多数、お申込みを頂戴しており、欧州ではフランスとドイツが受講生が多い国1位・2位を争っています。欧州でも効果的な日本語の教え方である「間接法」も学びます。