教材としての年賀状

この年末年始、日本語教師や日本語教師アシスタントに参加中のみなさんは、初めて「夏」の年明けをオーストラリアやニュージーランドで経験される方もいれば、滞在国のカナダやアメリカを旅行されている方、日本に一時帰国してリフレッシュされる方、来週からいよいよイギリスへ出発される方など様々のようです。

旅先では盗難や事故などに遭わぬよう、どうぞお気をつけてお過ごしください。

年賀状を教材に


さて、お正月といえば、年賀状

IT技術の発達などの時代の流れとともに、年々年賀状の送付枚数は少なくなってきているとは思いますが、日本ならではの風習。

日本語教師や日本語教師アシスタント参加中のみなさん、これから参加されるみなさん。これまでにもらった年賀状を、いっそ、日本文化紹介の一環として海外のみなさんに教材として紹介してみてはいかがでしょうか。

12年分を用意する


ご自身がこれまでもらった年賀状を、できれば過去12年間分をもっていくとよいです。12年間で干支(えと) が勢ぞろいするためです。

つまり、少なくとも12匹の動物の日本名やそれにまつわるストーリーを紹介するネタになります。英語圏や、間接法で日本語教師をされている方などは、英語で干支を紹介されたりもしています。

縦書きの文字が珍しい


意外と、住所・宛名の部分で、日本では文字を縦に書くこともあるという点に喰いつく外国人も少なくありません。

そして子供たちにハガキサイズの紙に年賀状をデザインさせて、生徒同士に送りあうとおもしろいかもしれません。日本人が思いもよらない発想で、ハガキをデザインしてくれたりするものです。

日本と文通(ペンパル)


日本語教師アシスタントは、この時期、年賀状を題材にして授業をする人も多いです。

知人が教員として勤務している日本の学校と、ペンパルしています。年が明けてすぐに年賀状が日本の子どもたちから送られてきました。生徒一人ひとりにペンパルができるように工夫したので、みんな年賀状がもらえてうれしそうでした。年賀状には干支が描かれていて、なぜその動物なのか?とみんな疑問を持ったようなので、それを導入として干支を教えました。(カナダの小学校で日本語教師アシスタント)


年賀状以外のも、年末年始は日本独自の文化行事が目白押し。身の回りを見まわしてみれば、海外の人々に紹介できるネタがたくさんありそうですね。

【関連記事】