JEGS日本語教師と日本語教師アシスタント「日本語教師アシスタントが日本語教師の雇用をジャマしてる。」

たま〜に、インターネットの掲示板などで見られる書き込み。

本来、有給であるべきポジションに無給ボランティアのアシスタント教師が入ることで、日本語教師の職がなくなってしまっている、という主張です。

確かに一見、そのような見方も成立するのかな、とも思えますが、しかし、日本語教師と日本語教師アシスタントの両方を手配している側からすると、そのご意見は、一元的でしかないように感じます。
以前、日本語教師の将来性でも書いた通り、日本語はマイナーな言語。世界共通語の英語と違って、そんなに需要がありません。つまり世界的に見れば、それほど必要とされていない言語であり、絶対的な学習者数はもともと少ないのです。

また、日本語教育が比較的さかんな国である、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国などの教育機関でも、財政難から日本語のカリキュラムを廃止する学校が年々、増えてきており、代わりに台頭著しいのが中国(マンダリン)語(北米ではスペイン語も人気ですね)。

みなさんも日常生活で、中国やインドなどの勢いをひしひしと感じていらっしゃる方は多いと思いますが、そんな経済的な推移に比例して、日本語学習の価値も薄れてきており、悲しいことに日本語をお金を払ってまで習いたい、という人は少ないのです。でなくても、日本語は外国人の方、特に欧米圏の方々にとっては習得はたいへん難しい言語。

そんな中、日本語のカリキュラム廃止に歯止めをかけているのが、日本語教師アシスタントなどをはじめとするボランティアの日本語教師。

財政難や日本語人気の陰りから廃止すべき日本語クラスも、「ボランティア教師(日本語教師アシスタント)の協力があるんだったら続けてもいいかな」、という校長や州教育委員会の判断のもの、かろうじて存続している教育機関も少なくありません。

お化粧品などもそうですが、まずは無料の試供品を配って将来の顧客を獲得する。googleやyahooのように、まずは「日本紹介」や「日本語」などの有益な情報やコンテンツなどを無料配布することによって、インフラを整備して、将来の需要を作る。これは社会において、ビジネスにおいての鉄則の一つ。

日本語教師アシスタントのみなさんががんばって日本のよさや日本語のおもしろさを普及することによって、もっと本格的に日本語を勉強したい、日本に行きたい、という、将来の需要を作り出し、そこから有給の日本語教師の職も発生する、というものです。

日本語教師アシスタント・ボランティアがいなければ、とうの昔に日本語教育を廃止してしまっていたの学校も少なくありません。特にオーストラリアやニュージーランドの学校は予算難に加え、中国語をより重視する傾向があるので、日本語教師アシスタント・ボランティアによって「日本語」は延命措置を受けてかろうじて存続している状態であるといっても過言ではありません。

日本語教師アシスタントは、ボランティアながら、日本文化への付加価値付与や、日本語学習者の底上げ日本語市場の拡大に貢献しているのです。

■日本語教師アシスタント・ボランティア準備要項も収録した「420時間」の日本語教師養成講座。文化庁の「日本語教員養成において必要とされる教育内容」のシラバスに基づいた通信講座で、英語圏での日本語教師アシスタントとしてボランティアに従事する際に役立つ、英語で日本語を教える間接教授法も学習します。