日本語教師アシスタント海外派遣プログラムのニュージーランド、10月分のオークランドでの準備研修が行われました。

今回の参加者は6名でそのうち4名がプライマリー(小学校)、2名がセカンダリー・スクール(中学・高校)への日本語教師派遣でした。

オークランドの準備研修概要

研修の初日は自己紹介から始まり、ニュージーランドの生活知識エトセトラ、2日目はニュージーランドの教育事情、アシスタントの役割などを紹介しました。

3日目からは現役の日本語教師に授業の運営の仕方などを教授して頂きました。過去の参加者の方達から「プレゼンテーション(模擬授業)をもっと何度も練習できる時間が欲しかった。」という意見を聞いていたので、出来るだけたくさん参加者全員がプレゼンテーションを出来るように先生にお願いしました。

5日間通しでの午後の英語研修はいつもお願いしている先生ではなく、お友達のニュージーランド人の先生が担当しました。この先生は早口でしかも典型的なNZなまりの英語を話すので、参加者の皆さんが彼女の英語についていけるかどうか心配しましたが、日本語も大変お上手なので全く問題ありませんでした。

逆に「これからこんなニュージーランドの英語のシャワーの中で生活するんだ…」というアイディアを参加者の皆さんに与える事になり、よかったと思います。本当に気さくな方で、参加者の皆さんもすぐに彼女のペースになじみ、和気藹々の様子でした。

参加者の一人にスーツケースが空港で受け取れず、翌日ホテルに届けられたのは良かったのですが、鍵が壊されていたという方がおられ、問い合わせの電話などを多少お手伝いしなければなりませんでした。

しかし、この方は「これからの事もあるから、自分で何とかする」タイプの方で、多少協力はしましたが、基本的に自分で問題解決されました。今後もアシスタントとしてがんばっていかれるのがうかがえる、頼もしい方でした。

そんなハプニングもありながらでしたが、全体としては、とても楽しい日本語教師研修だったと思います。

以下、日本語教師アシスタント海外派遣の現地準備研修参加者の方々の感想です。

ニュージーランド研修会参加体験談


初日は参加者全員が初対面でお互いにぎこちない雰囲気だったけれど、ホテルで同室だった皆とは夜も一緒に出掛けたりして自然と仲良くなっていきました。歓迎会・壮行会で皆と飲食を共にすると気がほぐれ想像以上に楽しかったです。

研修内容で一番よかったのはNZの教育システムを予め教えてもらった事です。日本と全く違う中で日本語を学びたいと思っている人がいると感じられる事はすごく嬉しく思います。また、忘れてしまっていた文法事項を確認できたこともプラスになりました。

日本人の日本語教師によるレクチャーはとても参考になりました。さすがに現場での経験を積んでいるだけあって「こう言っても生徒は理解できない」「日本ではイレギュラーだけどNZではこう言えばOK」といったアドバイスをもらえたので、この先大変役立つと思います。

英語レッスンは生のNZ英語に触れられ、いい訓練になりました。弾丸の様に容赦無く英語のシャワーを浴びせられましたが、本当に困れば日本語で助けてもらえるという状態だったので英語に不安感を抱いていた私でも全く問題無かったです。日本語を学んできたNZ人からみた「ここがNZ人には理解しづらいから、こうするといいよ」などのアドバイスをもらい、自分の中の英語の世界が広がったと思います。(CNさん、この後、NZ北島のインターミディエートにて日本語教師活動)

準備研修の良かったところは、他の日本語教師アシスタント活動者と会えたことです。実際にオークランドの学校で教えている先生がいらして、授業例などを示してくれました。模擬レッスンも楽しかったです。

同じ日本語教師アシスタントでも、小学校と高校では役割が随分違うので、私はカレッジだったので、もっとアカデミックな内容の研修が必要でした。NCEAの仕組みなども事前の知識として必要だと感じました。

また、英語に触れられたことはよかったです。授業で使う表現をたくさん教えてもらいました。英会話の講師はとても優しくて親切で、穏やかな人でとても良かったです。学校へ見学にも行けたのでうれしかったです。

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