外務省
『アニメなど日本のポップカルチャーに詳しい日本語教師強化』

日経新聞によると、外務省は海外での日本語や日本文化普及強化にのりだすそうで、特にマンガやファッションなど日本の最新ポップカルチャーに精通した日本語教師を公募し、海外に派遣する事業を来年度から始めるそうです。
日本国政府支援での海外の日本語教育拠点も、現在の10ヶ所から今後3年間かけて100〜200ヶ所に増やすとのこと。

日本語教師海外派遣プログラムの一環で、日本語教師アシスタント・ボランティアを世界に派遣してる身として、妙に納得のいく傾向だと感じました。

以前、日本語教師の将来性でも書いたのですが、最近ではビジネス的な用途(将来または現在、仕事で日本語を使う等)での日本語学習者は年々減ってきている(=日本語人気の低下)感を手配をしていてヒシヒシと感じます。

NYの日本食・ラーメン屋その反面、日本のポップカルチャーや食文化の浸透で、世界中で「日本」ブームになっています。例えばアメリカ・ニューヨークでは寿司を中心とした日本食の第一次ブームが落ち着き、今では「ラーメン」がニューヨーカーのちょっとしたブームに。NYでは日本のとまったく同じラーメンや親子丼が、日本と同じ値段か日本よりも安く食べれる店が多いんですよ。
ニューヨーク周辺でこの日本語教師養成講座の受講生が増加しているのも、そうしたNYでの日本文化拡散の影響があるのかもしれません。

そんなわけで最近では海外の人々(外国人)の日本語を学ぶ理由がだいぶ昔と変わってきたように感じます。

よくお問合せなどで、日本語教師の資格が「●●協会公認か?」とか「日本国認定か?」とか、はたまた日本語教授法の重箱の隅をつついたような、ミクロな部分に固執される、いわゆる資格オタク、日本語文法オタク系の、あまり社交性のない方で日本語教師をめざす人に遭遇します。日本語教師を目指す人の中には、「外国人に日本文化や日本語を理解してもらうことをゴール」とするより、単に、「日本語の文法をコネくりまわすのが好き」「文法などの勉強好き」「上から目線での物言いが好き」で終わっている方もいらっしゃいます。

ですが、これからの日本語教師のトレンドは、(日本語文法や教授法はもちろん大切ですが)「資格 資格」「文法 文法」した頭の固い人よりかは、現代日本のポップカルチャーを地で行った、社交性のある、頭のやわらかい人が求められていく傾向が強まることが日本語教師手配に携わるものの実感としてヒシヒシと感じています。

日本語教師養成講座の知識でガチガチな方より、アキバ(秋葉原)文化的な人のほうが「世界で日本語教師として求められる像」に近いのかもしれません。

HERO マシオカ
世界で有名な日本人の一人も「オタク」だったり・・・
「ドラマ HEROES ヒーローズ マシ・オカ」


実際、日本語教師の需要はどれくらいあるのか?・・・では、日本語教師の需要について、1.日本国内、2.海外(欧米圏)、3.海外(アジア圏)に分類して、具体的な求人例とともに現状を説明しています。

■ 外人オタクの行動力と日本の引力がわかる番組


ユーは何しに日本へ? Why did you come to Japan? 」
Youは何しに日本へ TV

TV東京の水曜深夜(近々ゴールデンへ移動)に、「Youは何しに日本へ」という面白い番組をやっています。成田空港に着いたばかりの外国人に、突然アポ無しで「あなたは何をしに日本へ来たのか?」と来日目的を唐突にインタビューする番組。来日目的が面白そうで、密着取材がOKな場合は、その後の来日中の行動も追っかける内容。

この番組を見ていて痛感するのが、日本のアニメやマンガに惹きつけられてやってくる外人オタクが多いということ。必ず毎回のように一定数、登場しており、外人オタクに限って、「好きこそモノの上手なれ」で、結構、日本語もうまかったり、日本語ができなくても、オタクの目的達成のために悠々と言葉や文化の壁を越え、躊躇せず日本の街を闊歩する勇ましい姿が、なかなか楽しいものがあります。

言葉って手段に過ぎず、決して目的(ゴール)ではないんですね。英語など語学上達の秘訣は、語学習得自体を目標とするのではなく、語学以外に何か目的を持つこと(語学を使って何かをする、という絶対的必要性を持つこと)だということが、この番組に登場する日本語を話す外国人を見ていて、つくづく痛感させられます。

また、現地イタリアの大学で日本語教師に日本語を習った、かなり流暢な日本語を話す大学生の女性陣など、世界の各地で活躍している日本語教師の教え子などが、習ったスキルを日本で実践している姿がうかがえ、日本語教師海外派遣業に携わるこちらとしても、嬉しい限りの番組でお勧め。

日本にいる外国人にも人気な番組のようで、4月からはゴールデン(月曜18:30頃〜)放送へ異動になるようです。海外での「日本文化の引力」がわかる、見ていて元気が出る番組です。