H7N9型鳥インフルエンザやPM2.5や黄砂などの環境汚染、そして尖閣諸島の領土問題などで落ち着かない中国ですが、では中国での日本語教師の職がなくなったかと言うとそうでもなく、減少傾向は見られるものの、相変わらず中国各地より求人情報が届いています。
むしろ成り手(日本からの応募者)が少なくなっているので、中国での日本語教師の就職競争倍率自体は、以前より下がっていると言えます。

中国での日本語教師生活こういう状況を悪とみるか、チャンスと見るか、は人それぞれですが、例えば50歳台で日本語教師を目指す方、ご年配の方で日本語教師としての実務経験を積みたい方などは、こうした状況を利用しない手はないかもしれません。

←中国の日本語教師が滞在する、学校から提供されるマンションタイプの寮とその個室の風景。
この10年の著しい近代化で、中国での日本語教師の、物質的な生活環境自体は格段に向上しています。

最近、中国から届いている、求人情報を、以下にまとめてみました。

■例1:
【勤務地】:広東省湛江、四川省綿陽、河南省許昌、福建省、黒龍江省、山西省、湖南省、山東省 青島、蘇州など中国各地。

【応募・採用条件】:
勤務先によって様々ですが、概ね、「四大卒で60歳くらいまで」としているところが多いです。四大卒でないと、まず就労ビザが取れませんので、四年制大学卒は、中国に限らず、海外の日本語教師は最低限、必須な場合がほとんどです。
よく「60歳まで」という文言が見受けられますが、実際は58歳ぐらいまでを上限としているとみたほうが無難です。60歳から契約就労期間をさかのぼること1-2年で58歳になるからです。

【給料】:
これも勤務地や担当授業コマ数によって様々ですが、概ね、給与3500〜7000RMB(人民元)のところが一般的です。もちろん、待遇は、寮などの宿泊先提供、電気代や水道代は学校負担、往復航空券支給(契約期間満了時)など、全般的に至れりつくせりの生活待遇が、中国での日本語教師の標準装備となります。
といいますのも、通貨:人民元自体が円に対して低いため、給料をもらっても現地での生活はできますが、日本円に直せば微々たるもので、現地で貯金できることなどをあてにしていると、日本に帰ってこれなくなってしまう状況になってしまうこともあるからです。そのため、往復航空券等、復路の確保も、中国で働く場合、最低限の必須条件となります。

【担当授業】:全体的に週14〜18コマで、夏冬休暇、祭日休みなどあります。

中国の場合、四大卒であれば、必ずしも日本語教師の資格(検定合格や420時間講座修了)などを求められていない場合もありますので、資格がない人でも、チャレンジしてみるとよいでしょう。(といっても経験者優遇、有資格者優遇であることには変わりありません。)


■例2:
【勤務先】:中国・広東省の大学勤務
【応募条件】:
中国の日本語教師の待遇はピンキリではありますが、しっかりしている就職先ほど、求められる条件が多くなるのは、中国に限らず世界共通です。例えば、最近届いたこの中国の大学の場合は、上記「例1」とは異なり、
日本国籍を持つ45歳ぐらいまでの方で、下記のいずれかに該当する方。
・日本の大学で日本語専攻または副専攻修了者
・日本語教育能力検定試験合格者
・日本語教師養成講座420時間修了者
といった条件が付されています。

以上が最近、中国から届いている日本語教師求人の一例ですが、それ以外の教職の求人も届いています。


■例3:
【勤務先】:上海のアメリカンスクール
【給与・待遇等】:月給:13500元〜、その他住宅手当等各待遇あり。
【応募・採用条件】:日本の幼稚園教諭1〜2種または保育士資格
よく日本国内または海外の「アメリカンスクールで働きたい」といったご質問を受けることがありますが、アメリカンスクールでの日本語教師の求人というのはほとんどありません。アメリカンスクールで求められる資格は、日本の幼稚園教諭や小・中・学校、高校教諭の免許であることがほとんどです。
何度か当サイトで言及していますが、日本語教師よりも幼稚園教諭のほうが海外からの求人が多く、特に欧米圏では(日本語教師の求人がないのに対し)幼稚園教諭の求人は結構ある特徴があります。日本語教師は基本的に、日本及びアジア圏のみ、です。欧米圏含めて、海外を転々と働きたい場合は、幼稚園教諭免許を取っておいたほうがよいでしょう。


それ以外にも蘇州の国際幼稚園勤務の求人なども届いていますので、詳細はこちらの求人ページから、「中国の日本語教師・教職の求人」のカテゴリーページなどをご参照ください。