みなさんは、アメリカやイギリス、ヨーロッパでの日本語教師の求人情報を見かけたことはありますでしょうか。ほとんどないでしょう。
その反面、ネット上では、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダなどの欧米圏で「日本語教師として働きたい」、それらの国で「日本語教師になる夢を実現するにはどうすればよいか?」といった質問をネット上などで投げかける人が後を絶ちません。

残念ながら、何度も当サイトで触れているように、欧米圏では日本語教師の需要は、あまりありません。1980年代の日本がバブル時代に、日本という国に注目が集まり、その影響で1990年代に「外国語科目の中の1つ」として日本語が取り入れられたのも今は昔。最近では中国語やスペイン語人気が主流で、日本語教育は衰退していっています。

また、日本語学習者の大半を占める中国や韓国でも、反日教育が年々浸透し、領土問題を契機に、日本語学習者が激減。2012-2013年は日本語教育界でも大きな転換点となった年でした。今後は中国や韓国を除く、その他のアジアの地域、特に「アジア最後のフロンティア」と言われているミャンマーを中心とした東南アジアでの、日本語の需要がいかに高まるか、に日本語教師の生活の糧はかかっている状態です。

以上の背景から、「海外で日本人であることを生かす仕事」=日本語教師、というイメージも今は昔。日本語教師として働ける国というのは意外に限られてしまっているのが現実です。

アメリカNYの勤務所在地

これも意外と知られておらず驚くのですが、日本語教師よりも海外、特に欧米圏でも働きやすい教職というのがあります。

それが(これも当サイトで何度も触れていますが)保育士幼稚園教諭です。結構、頻繁にアメリカ、ドイツ、イギリスなどから求人が届いています。勤め先は専ら現地の日系の幼稚園ではありますが、その分、「日本人でなければならない必要性」から、しっかりとしたビザが発給されやすく、パートタイム系が多い日本語教師と違って、しっかりとした雇用条件で働けることが多いのが、保育士や幼稚園教諭です。(どちらかというと、保育士よりも幼稚園教諭免許保持者のほうが、より就職口は多いです。)

また、「海外で働きやすい」という認知度が広まっていないためか、日本語教師よりも競争倍率が低い傾向があるのも、これら幼稚園勤めのお仕事です。また、付随して求められる資格は、小学校教諭免許などです。幼稚園付属の小学校なども兼ねて勤務できる人材を求めている国際学園的な学校からの求人も、欧米圏からチラホラと届いています。反面、日本語教師オンリーの求人は非常に少ないのが現実です。

■ 5-8月は欧米圏からの求人が増える時期

欧米圏では9月が年度始まりで、7-8月は年度末で学校がお休みのところが多いです。よって、それに先立ち、学年末の5-6月になると、任期が切れる教職員たちの翌年度分の後任探しのため、この時期、欧米圏からの求人が増える傾向があります。

5-6月に募集開始、求人広告を出す

6-7月に書類選考、面接

7-8月に最終面接等→採用決定、ビザ申請等

9月:新年度・・・勤務開始

実際、先日も日本語教師ほかアメリカから求人続々とでご紹介した求人に続いて、最近も以下のような求人が届いています。

Closter(クロスター、ニュージャージー州)
アメリカはニューヨーク、マンハッタン島に隣接する、緑に囲まれた閑静な住宅街にあるクロスターの国際学園での保育士と幼稚園教諭の求人。日系の子供達だけでなく、現地アメリカ人の子どもたちも受け入れている幼稚園で、バイリンガル教育につき、勤務する先生方も英語が勉強できると評判の学園です。教育レベルが比較的高い地域で、治安もよく、いわゆる「アメリカで働く」を夢描いている方のイメージに近い環境と言えるでしょう。

この求人の詳細は、こちらの海外の求人ページの「日本語教師・教職の求人」から、「欧米圏の求人」のリスト等をご参照ください。

ニュージャージーのみならず、その反対側、NYの東側に隣接するコネチカット州での学園でも同様に保育士及び幼稚園教諭を募集しています。

■ 日本語教師よりも需要が伸びる傾向

先日、横浜市の認可保育所の待機児童数がゼロになりました。民間の登用で、園児をバスでピックアップして、ローカルの保育園にまとめて連れて行ったり、駐車場を先に探して、その駐車場に保育所を作る、などの手法が功を奏したようです。
政府もアベノミクスの「3本の矢」の中の「成長戦略の中核」として、「女性の社会での登用・活躍」を明示しており、今後、この横浜市をモデルケースとして、日本国内においても保育士などの需要が高まることが予想されます。

日本語教師のほうは先行きに暗雲が立ち込めていますが、これから海外も視野に入れて就職に有利な資格などを考えている方は、保育士及び幼稚園教諭、そして小学校教員などの免許・資格を取っていくとよいでしょう。

(その他)
上記アメリカの求人以外にも、折りしも東京・中野区と墨田区の保育園で、保育士を9名、募集しています。正規職員で給与は18万円〜、もちろん、賞与:年間4.16ヶ月などもあります。ある意味、非常勤が7割を占める日本語教師よりも待遇はよいと言えます。詳細は上記リンク先の「日本国内の求人」などをご参照ください。

また、どうしても日本語教師があきらめきれない人、もしくは現地で保育士などとして働きだしてから、日本語を専門的に教える必要が出てきた方などは、こちらの日本語教師養成通信講座で、例えばアメリカで働きながら、専門的に日本語教師の勉強し、420時間の修了証を手にする、といった選択肢もありますので、ご自身の状況に合わせて日々精進されていくと、喰いっぱぐれしなくなります。