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2021年1月25日に文化庁がオンラインで開いた第2回「日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」では、日本語教師の国家資格化(公認日本語教師制度)のことが議論されました。

公認日本語教師制開始までの時間的流れ

その中で、公認日本語教師制度を始めるまでの時間的な流れをまとめると大まかに、以下のような流れになるようです。

  • 2021年5月までに「公認日本語教師と日本語教育機関の類型化」に関する法案の概要をまとめ、
  • 2022年の通常国会で法案を成立させ、
  • 2年間の準備期間(猶予期間)を経て、
  • 2024年以降に「公認日本語教師制」を施行(実施)予定

今後も何か変更が生じる可能性はありますが、だいたい上記のような流れで進んでいくようです。

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日本語教育能力検定試験2021年の開催日程公表遅延

上記の国家資格化(公認日本語教師制度)の議論に関係してかどうか、または新型コロナウィルスの影響が関係しているのかどうかはわかりませんが、毎年10月に開催され、2021年にも実施されるであろう日本語教育能力検定試験の試験日の公表が遅れています。

通常は前年の12月下旬には公開されるのですが(つまり、2021年開催予定分については、通常でしたら2020年12月下旬に公表されていたはずなのですが)、2021年1月現在、まだ公表されていません。

公益財団法人 日本国際教育支援協会(JEES)のホームページ(www.jees.or.jp/jltct/)によると、2020年12月当初は、

「令和3年度の実施要項は、令和2年12月下旬に公表予定です。」

とありましたが、それが2020年12月27日頃に、

「令和3年度の実施要項は、令和3年1月に公表予定です。」

との案内に変わり、その後、2021年1月23日頃には、

「令和3年度の実施要項は、決まり次第公表します。」

との案内に変わり続け、試験日程の確定に遅延が生じているようです。

資格制度の変遷や新型コロナウィルスの影響もあり、日本語教師業界の混乱は、向こう2,3年は続きそうな様相を帯びています。