日本語教育能力検定試験願書
日本語教育能力検定試験 受験案内(願書)
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毎年、年1回、10月に行われる日本語教育能力検定試験。

今年は10月23日に実施されますが、7月4日から8月1日の当日消印有効までが「令和4年度 日本語教育能力検定試験」の出願期間となっています。

出願するには、まず願書「日本語教育能力検定試験 受験案内(令和4年度分)」を、本屋さんや通販で購入する必要があります。

日本語教育能力検定試験は海外では実施されていませんので、海外で願書を購入することはできませんが、海外にいながら願書を「取り寄せる」ことは可能です。
→詳細:海外にて願書を入手する方法(日本語教育能力検定試験)

受験をあきらめる人が毎年1000〜2000人いる

この日本語教育能力検定試験ですが、申し込んだにも関わらず、受験しない(全科目を受験しない)人が、毎年1000〜2000人レベルで存在しています。

「応募者・全科目受験者の状況(グラフ資料)」
http://www.jees.or.jp/jltct/result.htm

における「応募者・全科目受験者・合格者数 推移」の、

応募者数−全科目受験者数 

の引き算をすれば、「全科目を受験しなかった人」(受験辞退者)を算出できます。

受験を辞退する理由は?

受験を辞退した原因としては、

  1. 出願したものの、試験を受けるまでもなく実力不足であることを痛感し、受験しなかった。
  2. 会場に行って受験は始めたものの、最初の段階で不合格を確信し、途中で辞退した。
  3. 当日、体調を壊し、受験しなかった/途中で辞退した。
  4. やむを得ない事情(用事)が生じて受験しなかった。

とったことが考えられます。

受験者の中には業者で、試験問題だけ入手したかった、という人もいるかもしれません。

高い受験料を無駄にしないために

体調管理ややむをえない事情の発生に関しては仕方ありませんが、1や2の理由での受験辞退は、もったいないので避けるに越したことはありません。

日本語教育能力検定試験の受験料は、1昨年から3700円値上がりし、14500円となっています。一般的には決して安い受験料ではありません。

3ヶ月で合格できるか

検定受験を失敗してしまう一番よくあるパターンは、この出願期間頃になって、あわてて検定を申し込んで、受験勉強を始めてしまう人です。つまり、受験まで3ヶ月しかありません。

3ヶ月詰め込んで勉強すれば合格するだろう、という甘い見通しの方が、当日になって撃沈されてしまうケースが多いです。

受験料14500円をドブに捨ててしまうのを防ぐために、試験を3ヶ月前に控えて、「今年、検定を受けるべきかどうか?」(3ヶ月の短期集中の受験勉強で)合格できるかどうか?がある程度、知ることができる方法があります。
→その詳細:独学3ヶ月で合格できるか適性診断方法【日本語教育能力検定試験】

短期ほどセンスが求められる

試験の合否は、勉強量(学習時間)や才能だけでなく、日本語教育に対する自身の「適性」(センス)も求められます。

特に短期の受験勉強ほど、元々の適性と学習センスが必要となってきます。

日本語教育能力検定試験の受験者数はすでにピークアウトし、今年も前年を下回る受験者数が予想されるので、試験会場も前年比で少なくなってくることでしょう。

2024年を予定されている公認日本語教師制度(国家資格)化まで、今年以外にも来年の1回、もしかしたら再来年にもう1回、受験のチャンスがあるかもしれませんので、そのあたりもふまえて、今年は出願するのかどうか、判断されるとよいでしょう。